沖縄の伝統工芸。
琉球の焼き物は600年程前に遡り、日本や中国、朝鮮、東南アジア諸国との交易盛んなときに
影響を受け止めつつ、独自に技術を発展させ独自の装飾で美しさを持っています。
形状・技法・色彩などもその要素の一部で、形状も鉢、徳利、碗、皿、壺、香炉、花立、茶器など、
宮廷で使われるものから一般的日用品まで作られてきました。
沖縄の陶器で最も有名なのが「壺屋焼」と呼ばれる伝統的な技術・技法です。
これは当時の琉球政府が、点在する窯を一箇所に集めて共同で陶器技術を発展させようと考え、
現在の沖縄県那覇市壺屋へ集めたのが始まりとされています。
また近代的なアートの要素が強い読谷村「やちむんの里」等も有名。
琉球の漆器は、海外交易の盛んな14~15世紀頃から始まり、技術及び芸術性が海外でも高く評価されていました。その中でも中国との関わりは古く、皇帝への献上品としてまた東南アジア諸国では貿易品として最も喜ばれたものです。堆錦(ついきん)、螺鈿(らでん)、沈金(ちんきん)、蒔絵(まきえ)などによる技術や、それらと朱塗り、黒塗りを掛け合わせ華麗で斬新な技術を会得しました。螺鈿の材料はアワビ、黒珠貝、黒蝶貝、白蝶貝などの殻の内側で光沢ある部分で、それを薄く削り取った精密さを要する技術。光の反射により多色が重なり合い美しく輝く。黒塗りと合せて作ると、金箔とは一味違ってコントラストが美しい。
沖縄本島を中心に製造されているガラス製品です。色鮮やかなガラス細工や装飾が特徴的で、高温な窯でガラスを溶かしそれを吹き膨らまして製造します。琉球ガラスの製造は記録によると明治時代に伝わり製造が開始されたとされています。太平洋戦争後の沖縄ではガラスを手に入れることが困難で、駐留していた米軍基地から排出されるコーラやビールの空き瓶から再生したところ、多彩で濃い色合いあるガラスが生まれました。又、吹きガラスのため混合する気泡や吹き加減により、広口で独特のでこぼこしたシルエットを持つガラス製品となりました。沖縄では冷蔵庫の普及と同時に、泡盛をロックで飲む機会が多くなり親戚・友人と開く宴会で、広口な琉球ガラスコップが多く使用されるようになりました。広口な琉球ガラスコップは泡盛を飲むには打ってつけの器と言えるでしょう。
紅型は沖縄を代表する染めの伝統工芸品ですが、その歴史には、はっきりとした記録がなく発祥は14~15世紀頃の海外貿易の盛んな時期だと言われています。紅型とは多彩な色と模様のことで、そのデザインを見ると鮮やかさ且つ様々な模様が相まって華麗な美しさを表現するかのように見えます。糊で型を取り、型を置いて色を挿して製造されます。経験や技術・技法に優れた職人は、細筆でより細かい模様を描く方さえいらっしゃいます。表裏異なる紅型は塗ることがとても難しいが技術です。
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